ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2014.6.17 14:55ゴー宣道場

「ゴー宣道場」アンケート回答


68日の「ゴー宣道場」は『憲法を知らぬ保守を叱る!』

と題して開催。

忙しすぎて参加者のアンケート回答を忘れていました。

危ない危ない。

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◆憲法99条は全く注目していなかったので、ここまで憲法の

意義が含まれている条文だとは思いませんでした。

また、たしかに日本国民は国家権力への警戒が足りないと

反省しました。

天皇皇后両陛下がたびたび憲法をまもる大切さにおふれに

なられていたのも、自らを律するためであったと知り、

改めて立憲主義の重大さを認識させられました。

(群馬県・30歳男性・家事手伝い)

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現行憲法の99条こそは立憲主義の精神なのです。

わしは前文を読みたくなくて、ちらっと最後の条文を

見たら、発見してしまったのです。

ずぼらの勝利です。

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◆初めてのゴー宣道場だったが、ブログの文章とは異なる

生の声、迫力が良いなと思った。

ネット中継はなんだか良く分からなくて億劫だったから、

実際に足を運んだ方が色々と為になる。

今回の話を聞いて、自分は右派のイデオロギーで憲法を

見ていたのだなと感じた。

国家を縛るための憲法をその頂点である天皇が定め、

自らがそれを重んじるという形は憲法という存在を

日本風に変化させた顕著な例だと思う。

私の大学でも、憲法を論じ考える人は殆どいなかった。

劣化し続ける日本人に悲愴な気分になる。

維新以後、日本は劣化するばかりでは、とも考えてしまう。

(千葉県・19歳男性・大学生)

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その通り。

今ほど日本人が劣化した時代はないかもしれない。

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◆現行憲法の第99条と自民党改正草案の第102条の比較に

よって、本来、憲法が何を律しようとしているのか、

自民党が憲法を悪法とも言えるような方向へ変えようと

していることがよく分かった。

国民ではなく国家権力を縛るものだというのが分かった

だけでも目からウロコでした。

(東京都・38歳男性・編集 ライター)

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自分で勉強したら大変だけど、「ゴー宣道場」で聞いたら、

あっさりわかるでしょう。

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◆「ゴー宣道場」は毎回面白いですが、今回は特に

刺激的で面白かったです。

自分に全く知識がないので、正直、お話を理解するのが

大変な場面もありましたが、様々な視点から憲法を考える

ことが出来たのではないかと思います。

今日は、すごーく絶妙なバランスの上に成り立った

ゴー宣道場だったと思います! 

同時に、今の安倍政権のおかしさに気がつくことも

出来ました。何だか怖くなってきました…

今回のゴー宣道場がきっかけで、真剣に考える方々が

増えてほしいです。

(東京都・37歳女性・看護師)

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知的好奇心が旺盛じゃないと、「ゴー宣道場」の議論も

理解できないし、もっと普及させるには、わしが描く

しかないな。

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◆憲法の話も、突きつめていけば「天皇」に行きつくのだな、

と思いました。

憲法に関して、一番真剣に考えていると言っても良い

陛下の意志を行動やお言葉から、しっかりと汲み取ることが

必要だと思いました。

「権力」と「国民」の関係は、歴史的、文化的な観点から

整理していかなければいけないということを学べました。

憲法とは何か、立憲主義とは何か、そういうことを

国民全体で広く共有し、暴走する権力と立ち向かえるよう、

自分にできる努力をしていきたいです。

(岩手県・17歳男性・高校生)

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17歳でそこまでわかっていたら、日本でもトップレベルです。

次世代のオピニオン・リーダーになってね。

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◆「憲法は妥協の産物。理念は持ち込むべからず」という

見識は、右左どちらも見落としていると思いました。

「理念は言論と政策で訴えるべし」その通りと思いました。

(東京都・53歳男性・自由業)

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安心するよ。伝わってる感触があって。

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◆憲法とは何なのかについて、自分が何も知らないという

ことを知ることが出来ました。

国家権力を縛るものであり、その前提には権力に対する

恐怖があったとは…。

単に平和の素晴らしさを格調高い文章で綴ったものくらいに

しか思っていませんでした。

日本で民衆が「お上」におまかせ状態なのは、お上の頂点に

おられる天皇への信頼感が永い歴史の中で醸成されて

しまっているためではないかと思います。

国民の君主(=権力)への疑念が憲法(=契約)の前提

なのであれば、そもそも憲法という概念そのものが

日本人には合わないものなのでは?とも思いました。

(岩手県・38歳男性・自衛官)

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一理ある。無理矢理の近代法の移植は、日本人の慣習に

合ってないが、それでも近代国家を選択したんだよ。

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◆質問された方で、自分が権力者をしばったおぼえはない

というのがありましたが、なるほど、と思いました。

これが日本人が憲法を理解しにくい一番の理由だと思いました。

(神奈川県・40歳男性・会社員)

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あの質問、とぼけてたけど、本質を突いてるんだよね。

笑ったよ。

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◆憲法に価値観をもちこむことのこっけいさがわかった。

天皇陛下こそが憲法を大切にされていることに感動した。

(埼玉県・40歳男性・介護リハビリ)

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自民党って、そして自称保守って、レベル低すぎでしょう。

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◆私も昔、憲法の前文を暗記させられた1人です。

暗唱できるようにならなければいけない程国民にとって

大切なものであり、不変なものであると刷り込まれていた

ような気がします。

そういう人間にとっては、改正するということ自体が

「本当にできるんだ?!」と改めて驚かされ、

議論に出遅れる要因になる気がします。

私のような人は沢山いるのではないでしょうか。

(神奈川県・46歳女性・パート職員)

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多いだろうねえ。暗記は変すぎるよ。

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◆師範の皆さんはいつもオシャレな服装で来られますが、

今回は僕が記憶している中で一番のオシャレぶりだと

思いました。

憲法は不文法だと言う小林師範の言葉

(注・正しくは「慣習法」でした)に得心すると同時に

それを何の罰則もないのに守り通しておられる天皇陛下は

日本で一番、もしくは世界で一番自立心があるお方では

ないかと思いました。

(東京都・36歳男性・会社員)

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すみません。師範たちが色気づいちゃって。

でも右派も左派もこういう議論の場で、華やかさがないから、

「ゴー宣道場」は特殊だよね。

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◆自民党の第2次草案で天皇の遵守義務を削除している点に

ついての高森先生の御指摘は、目から鱗でした。

天皇の遵守義務を想定しないということは、あの草案を

書いた人は「天皇が何をしようと、影響はない」と

考えているということになりますね。

(神奈川県・33歳男性・会社員)

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立憲君主国家だと知らなかったのか、不敬極まりない自民党

ですよね。

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◆小林先生、高森先生のお話をききながら、日本の

所謂保守派とは、一体何なのだろうか、と考えました。

要は、彼らは「力の強い者(exアメリカ)について行くんだ」

「長い物(ex自民党、安倍政権)に巻かれろ」としか

考えていなくて、そういうのが保守だと思っているのでは、

という結論に至ってしまいました。

年に一度くらいは、「ゴー宣道場」を、東京ではなく、

地方で開催してくれないでしょうか。

大相撲は年に3回地方開催があり、さらに、巡業もあります。

そこまでは大変かと思いますので、せめて年一回は

東京以外で(例えば愛知で)開催してもらいたいなあ、

と思いました。

(愛知県・41歳男性・司法書士)

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場所を決めて、人を集めてくれるなら、行ってもいいよ。

あと設営隊だよね。

今の設営隊は信頼できるから、彼らが行けなければ無理だ。

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◆憲法は念仏ではない、という言葉にはっとしました。

五日市憲法の時代のように一人一人が、真剣にとらえ

考えないといけないんですね。

(群馬県・39歳男性・製造業)

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五日市憲法の時代はすごい。

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◆憲法はペナルティがないから、すぐに死んでしまう

という話に大変納得させられました。

憲法を変えなくとも解釈を変えればいかようにも変化する

という現状、これが形骸化に他ならないと思います。

もっと危機感を持たねばならないのに、これまで実際に

戦争を経験していないせいなのか、どこか遠いところで

行なわれている他人事のような感覚に陥ってしまう。

もっと危機感を持って考えなければならないと

再認識しました。

国家権力を縛るのが憲法であるという原点にたち返って

改めて憲法の大切さを考える有意義な一日になりました。

(東京都・39歳女性・会社員)

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明治に暴力装置を独占させたため、日本という国も

リヴァイアサンになったのです。

国家権力は警戒しなければならないのです。

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◆日本が元々高信頼社会の国だったため憲法による

「契約」が必要なかった事にはとても納得した。

個別的自衛権の実行化は交戦規定を正常化して

早急に実現してほしい。

(東京都・42歳男性・会社員)

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個別的自衛権は放っておいて、まず集団的自衛権というのが、

アメリカ様なしでは、絶対に守れないと考えてる証拠です。

どこが誇りある国か!

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◆天皇陛下の素晴らしさに感動しました。

やはり天皇陛下はすべてを知っておられて、足尾銅山への

旅行や、五日市憲法に対する言及などを通して国民に

メッセージを発しておられています。

この陛下の姿勢を国民の側が見逃してはならず、

常に関心を持っておかねば、と改めて思いなおしました。

(神奈川県・33歳男性・学生)

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高森氏が気づいてくれたから良かった。

足尾銅山への旅行は衝撃的ですよね。

でも、右も左も、だ―――――れも気付いてないけどね。

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◆議論がわかりやすく、熱意が伝わってきて楽しかった。

それと同時に、これだけ、明快な考えがあるにもかかわらず、

政治は別な事をやろうとしている事に、憤りを覚えた。

また、こういう所でないと、適切な情報を得ることすら

できない点に恐さも感じている。

(東京都・38歳男性・会社員)

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常に思想し続ける覚悟がないと、人間、馬鹿になります。

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◆先ず、冒頭の99条の条文の紹介に驚かされました。

憲法を尊重するの主語に、国民が入っていないこと、

ゆえに憲法とは、国民が国家権力をしばるものであるとの

話は、分かりやすかった。

欽定憲法として発布されて、その憲法を守るとおっしゃって

いる天皇陛下に対して、国家権力をもつ政府側が解釈で

集団的自衛権の行使をするのは冒涜であり、

大御心に反するのではないかと感じました。

私は憲法改正(9条)をすべきだと思いますが、

まだまだできないのではという気がします。

改正してくれそうな政権と思っていた現政権ですらこの

お粗末さ、護憲派の「平和憲法を守れ!」にはいや気が

さしますが、まだまだ日本人には、起きてほしくない戦争に

直結すると思われる軍隊の話を議論できないのかなあと

思ってしまう。

そうは言ってもあきらめたくはないので、自存自衛を

きちんと訴えられる知識を身につけたいと改めて思いました。

(神奈川県・51歳男性・会社員)

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自民党の草案では話にならないですね。

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今回は遊びがない道場になったので、次回は遊びながら

思想する回になります。

楽しくやりましょう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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